TIMEX Camper をビックカメラで買った - ベクトルインサイド   

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2013/01/27

TIMEX Camper をビックカメラで買った


 急に入用になって買ってきましたTIMEXのキャンパー。
社会人なら普通は腕時計の一つも持ってるのが常識。
…のはずなんですけどね。内勤&取引先はあれども顧客というものがいない私にはいらなかったんで一つも持ってませんでした。ダメな子。
で、この度急遽必要になる&金欠の中で買ったのがコイツです。
今回も客先対応とかではなかったんでカジュアルで大丈夫だったのが救い。


…当日昼に急遽翌日の出張と前日の現地入り言い渡されるとか…。


 で、ですよ。
 前からTIMEXのキャンパーは’80のベトナム戦で~のくだりは知っていたのですが、実物手にとったのは今回が初めて。
では何故これにしたのかというと、

・モノとして歴史がある
・しかし安い

の二点が大きい。後はこの頃服の系統としてカジュアルに寄って来てたからってのもあるけど。


「歴史」これは大きい。単純な「モノの形としてのデザイン」の外側にある、来歴や色々なインスピレーションの元となっただとか、デザイン哲学だとか、昔から有名人が使ってただとかの文脈。

 マーチンのレースアップブーツもモッズがお洒落カルチャーとして知られてなかったらワークマンのブーツと対して変わらない(かも)し、ケイトモスが未だにファッションアイコンとして祭り上げられてるのも「ケイトが使った○○!」が未だに強い訴求力を持っているから。
だと思うよ半ば本気で。


そして、今回の私もそれに乗っかったわけですよ。
こないだ見ためちゃくちゃマシンな感じの時計くらいぶっとんでると一も二も無く欲しいのですが、そうじゃなきゃ文字盤の中がゴチャゴチャしてるもの(今ググったらインダイヤルっていうんですね)よりかこういうシンプルなものの方が好きです。


ただ、動作は全然問題なかったし生活防水だから機能上は問題ないものの、やっぱり元が使い捨ての大量生産だけあって色々とコストカットというか、「そんな洒落た仕様お前らにはいらんだろ」的な作りだったりします。
以下ちょっとダメ出しが続くのでご注意。




 文字盤につながれているベルトは両端で縫い付けられています。

 留め具の部分の金具は薄っぺらくてテカテカしていて本当に安さが滲み出てます。

お分かりいただけますでしょうかこの薄さ。ちょっと力を入れたら割れてしまいそうです。

シールで貼られたメイドインフィリピン。

金具がどうもね…。




【今回はここから蛇足】


で、動けばいいよ動けばの気持ちで買ったこちらの時計ですが、実はオーバーサイズっていうファッション性を高めたというか、今時使用にアップデートした形のタイプがあるみたいですね。
ちょっと文字盤が大ぶりになっているだけじゃなく、色々と変わっているのです。まずは転載(newestさん)ですが写真を。


上の写真と見比べて見ていただくとわかりやすいのですが、

・ベルトが一本通し
・留め具が厚くなり、「TIMEX」の刻印入りに変化。
・かつ(この写真では分かりづらいですが)、金属がツルツルピカピカから若干つや消し加工がされて高級感アップ。

この角度で見えない文字盤上を含む変化は

・文字盤が大きくなった(34mm→40mm)
・リューズを押すと文字盤が光るインディグロナイトライト
・生活防水→5気圧防水

・カレンダー(日付)


とまぁ色々変わっているわけです。
正直製品のデザインとしてはこっちの方が上。断然上。
見かけ上のデザイン(文字盤が大きいのが好きかどうかはこの際置いておいて)もこっちの方が上なら機能としてのデザインも上。
旧機種が優っているのはここまでで価格くらい。


とは言えども、単純にこっちの方が安いからこっちに。とはしませんでした。
確かに価格差はありますが結局はどっちもロープライス。
金欠とは言ってもアンダー¥2000以内の差で決めるほど困ってはおりません。


いや、困ってるけど!!¥2000引いてくれるなら超嬉しいけど!!


立ち戻り、なぜそれでも安くちゃちい方のキャンパーを選んだのか。


つまるところ、デザインで勝負しだすと同じ「ミリタリーっぽく、オリーブのベルトで無骨なデザイン」というくくりの中でも上位互換が山ほどあるわけですよ。
当然もっとお金を出せば同じサイズでも重厚感があったり文字盤がしっかりしてたり(ガラスがサファイアだったりとかさ)のものはあるわけです。


つまりオーバーサイズを選んだ時点で見た目・機能性を含めたデザイン競争の沼に足を取られる。
もうこの時点でデザイン勝負では負け確定。
だって元々のデザインが「少し値が張っても良い時計を作ろう」じゃないから。企業理念的にも。


気持ちとしてそういう競争に巻き込まれるのはちょっと嫌だったのと、実際問題ベルトを変えることもおそらく無ければ日付が気になることもない。
夜だったらわざわざリューズ押して発光させるより携帯開いたほうが格段に便利。


で、その機能が(今の私に)必要なの?と考えた結果、オーバーサイズは私にとってはデザイン過多だと感じた次第であります。

なんつーかもう、Tシャツはヘインズ、靴はオールスターorスタンスミスでパンツは軍パン、パーカーはチャンピオンみたいな脱デザイン志向だった。
もしくはマーチンのメイドインイングランドを選んで履くような(似非)スノッブ思考。オリジナルこそ、強い。


そんなこんなで、
「ミリタリーウオッチの元祖的なデザインで、かつ本家本元のメーカーの復刻品」
という一点が決め手でこちらにしたわけです。

そして(馬鹿々々しいけど)買い方も、オシャレインテリアショップやセレクトショップじゃなくて量販店で買いたかった。

だって、元々が大量に作って壊れたら捨てろの精神で作られたものだから。
ファッションやらライフスタイルを提供する店で恭しく頂くものじゃなくて、叩き売りの店で適当に買うのが似合うものかなと。

その意味で、この時計の正しい買い方をできたと個人的には思っています。


この心境になるまで実に20分は大小二つ並べて付けて外して繰り返してましたけどね。
忍耐強くまってくれた店員さんには感謝。


もちろん人それぞれ考え方はあるし、あの値段でアップデートしたオーバーサイズは魅力的だと思います。
ただ、私の場合はこういう基準で選びましたよということだけ。




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【追記】

・夜間の蓄光について

いちおう、蓄光塗料が塗ってあるので明るいところに置いておくと暗がりでほんのり光ります。
参考として画像ドウゾ


でも実際は光の具合、画像より控えめかな…
夜の視認性を重視するなら上で比較したオーバーサイズの方が電球(というかLED?)光らせる分オススメかも。